キンキファンが揺れている。 

毎年この時期にファンクラブ会員宛に応募通知が届く、KinKi Kidsの年末年始の東西ドームコンサート。 
1月1日が堂本光一の誕生日ということもあり、誕生祝いも兼ねて、1997年のデビューから21年も続いていた、もはや“伝統”と言ってもいいほど定番のライヴが、今年は開催されないことが決定した。 

ジャニーズWebのファンクラブ会員向けのページには以下のような文面がアップされている。 

「昨年、皆様にご心配をおかけした堂本剛の症状は、少しずつ回復に向かっているものの、 
ドームクラスの公演の音圧に耐えうるまでには、残念ながらまだ回復しておりません。 
(中略)KinKi Kidsとしてのパフォーマンスに制限がかかり、万全な形をお見せすることが出来ないことを考えますと、一旦、今年のドームコンサートはお休みさせていただこう、という結論に至りました」 

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昨年、KinKi Kidsはデビュー20周年を迎えた。
アニバーサリーな展開の続く中、6月に堂本剛が突発性難聴を患い、様々な場面で演出などの変更が余儀なくされた。 
恒例のドーム公演は、「オーケストラやアコースティックな編成なら、耳に負担をかけずにコンサートができるかも」ということで、全編フルオーケストラ形式に。
ジャニーズライヴにつきもののうちわとペンライトを排除したこともあり、彼らの歌からは、“言葉”と“音”が結晶化してクリスタルの輝きをまとったような、張りつめた美しさが感じられた。 
あの広い空間で、オーケストラや演者だけでなく、観客も含め、そこにいる誰もが音に集中した。
神聖な体験だった。 

KinKi Kidsは、ジャニー喜多川という天才プロデューサーが生んだ、紛れもない“最高傑作”である。 
「硝子の少年」「愛されるより愛したい」「フラワー」など、誰もが知るヒットソングを抱え、がデビューから22年、39枚連続シングルオリコン1位という記録を更新。 
東京ドーム公演も、昨年の12月17日の公演が通算56公演目、20年連続という記録を“更新中”だった。
その音楽性は、アイドルの範疇を超えており、彼らが打ち立てたいくつもの記録は、記録好きのジャニー社長を大層喜ばせてきたはずだ。 
シングルの連続1位記録はこれからも続くだろうが、東京ドーム連続公演記録の更新は、今年末で途切れることになる。 

今回、恒例のドームコンサートが中止になったことで、ファンは大いに嘆いている。 
でもそれは、単に「楽しみにしていたコンサートをやらない」ことに対する落胆や動揺ではない。 
「KinKi Kidsとしてのパフォーマンスに制限がかかり、万全な形をお見せすることが出来ない」という文面を、剛のファンは、「光一が剛に完璧なものを求めすぎたのでは?」と、光一のファンは、「剛がまた“できない”とワガママを言ったのでは?」と、それぞれに“相方”のせいじゃないかと、邪推してしまっているのである。 

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181008-00010004-friday-ent